私たち人文学部観光文化学科2年生は、「観光フィールドワーク」の授業での取り組みとして北九州市小倉北区の老舗映画館「小倉昭和館」で、2025年9月27日から10月4日にかけて「大学生が選ぶ映画WEEK」を開催しました。地域資源である昭和館の魅力を再発見し、若い世代にも映画館の良さを伝えることを目的に、企画から運営までを学生主体で行いました。
上映作品は「あなたにとっての愛とは」をテーマに、学生で話し合いながら選んだ『花束みたいな恋をした』。上映に合わせてSNSを活用した広報やポスター制作、チケット販売、当日の入場案内、トークイベントの進行などを自分たちの手で担いました。10月5日には作家で北九州文化大使の町田その子先生をお招きし、トークイベントを開催。地域の方々にご来場いただき、学生と地域が一体となる温かな時間となりました。
また、栄養学科の学生と協業し、映画にちなんだ「焼きそばパン」や「クッキー」を販売しました。食を通じて映画の世界観を広げる取り組みは来場者にも好評で、映画と食の新しいコラボレーションとして話題になりました。
今回の活動を通して、私たちはイベント企画や広報の難しさや、地域の方々と協働しながら文化を守り、次世代に伝えていくことの大切さを学びました。小倉昭和館の魅力を再発信するこのプロジェクトは、単なる学生活動ではなく、地域文化の継承と交流の場となったと感じています。今後も地域とともに歩みながら、学びを社会に還元できるよう取り組んでいきたいです。
(報告:観光文化学科2年 新子 華乃子)
